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RPA から API 連携への移行:国内企業で進む再評価の背景

Boollo 編集部
RPA から API 連携への移行:国内企業で進む再評価の背景

要点

画面操作型 RPA の保守負債が顕在化し、API 連携への移行が業務自動化の主流になりつつある。ただし、すべての業務を API 化できるわけではなく、全面置換は現実的な選択肢ではない。

RPA の限界が見えてきた背景

画面操作を自動化する RPA は、既存システムに手を加えずに自動化を実現できる手軽さから普及した。しかし、対象システムの画面レイアウトが変わるたびにシナリオの修正が必要になり、保守コストが年々積み上がる構造的な弱さを抱えている。IPA などが公表する業務自動化・DX 関連の公表資料でも、既存 RPA 資産の保守負荷が導入企業の課題として繰り返し言及されている。

API 連携が解決すること、解決しないこと

API 連携は画面レイアウトの変更に影響されず、処理も高速で安定しやすい。政府の DX 推進に関する公表資料でも、レガシーシステムの API 化は業務自動化の信頼性を高める手段として位置づけられている。もっとも、この移行が成立するのは対象システムが API を公開している場合に限られる。レガシーな基幹システムの多くは API を持たず、ベンダーによる改修を待つか、RPA による橋渡しを継続するかの選択を迫られる。全業務を一斉に API 化しようとすると、二重運用の期間が長期化し、かえって管理コストが増える。

現実的な移行判断

API が提供されている業務から優先的に移行し、レガシー画面が残る業務には RPA を当面維持するという段階的な方針が現実的である。権限管理や監査ログの設計も、API 連携では認証基盤の設計次第で大きく変わるため、移行と同時に見直す必要がある。非同期の API 連携を設計する際の冪等性は移行後の新たな課題であり、生成 AI を使った開発生産性の変化とあわせて、自動化のあり方は複数の技術トレンドが重なり合って進んでいる。

移行の是非を一律に判断するのではなく、業務ごとに API の有無と改修コストを棚卸しすることが、現実的な自動化ロードマップの出発点になる。

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